| <1> 温 泉 概 論 |
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近年、自治体がこぞって「日帰り温泉施設」をつくる一方、民間でも天然温泉のスーパー銭湯が都市郊外に次々と出来るなど、温浴施設には温泉が当たり前のようになってきています。
そのためか、当方へのメールでも温泉に関わる質問が少なくありません。そこでまずは「温泉概論」から。 |
「温泉」とは、(1)地中から湧き出す25度以上の温水・鉱水・水蒸気か、または、(2)地中から湧き出す液体中に炭酸・水素イオン・硫黄など19の成分のうち、いずれか1以上の成分が所定の含有量を超えるもの、を指します。
極端に言うと、何の成分が無くとも温度が25度以上あれば立派に温泉です。逆に水みたいに冷たくても、たった1つでも成分が認められれば温泉となります。けっこういい加減な規定です。
だから気分の問題は別として、温泉と名が付いていればみんな「いい湯だ」と言うのは、少し問題があるかも知れません。
温泉は溶解成分によって11種類に分けられていますが、日本の温泉で最も多いのが「食塩泉」です。次いで単純泉、硫黄泉、重曹泉、放射能泉の順です。
放射能線などと言われるとギョッとしますが、いわゆる「ラジウム温泉」と呼ばれるものです。法律的には、ラドンという元素の含有量で決められています。
近年、けっこう日本でも知られるようになった、ドイツの著名な温泉保養地バーデンバーデンなどもこの泉質です。リュウマチや痛風に苦しむヨーロッパでは、温泉の医療効果というと、このラドン温泉が真っ先に取り上げられるのですが、それも頷ける気がします。
ところで我が国全体では、源泉の数は2万5千(1995年、環境庁施設整備課)と言われます。むろん日本は世界一の温泉大国です。第2位は中国、3位はアメリカですが、我が国のように誰もが利用している状態とは異なります。
ドイツやオーストリアなどのヨーロッパ諸国は、有効利用という面では温泉大国です。温泉数こそ少ないが、特に医療や健康面での積極的な利用という点では、我々も学ぶべきところが多々あります。
ドイツなどは、温泉数は日本の数十分の一程度なのに、温泉に費やしている国家予算は多分、我が国の数百倍なのではないかと思われます。(詳しいデータがないので断言は出来ませんが) |
■温泉
地中から湧出する温水,鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、次に掲げる温度又は物質を有するものをいう。
■鉱泉の定義(常水と区別する限界値)
1.温度(温泉源から採取されるときの温度)摂氏25度以上
2.物質(下記に掲げるもののうち,いずれか1つ)
■物質名および含有量(1kg中)mg以上
溶存物質(ガス性のものを除く) 総量 1,000
遊離二酸化炭素(CO2)(遊離炭酸) 250
リチウムイオン(Li+) 1
ストロンチウムイオン(Sr2+) 10
バリウムイオン(Ba2+) 5
総鉄イオン(Fe2++Fe3+) 10
マンガン(U)イオン(Mn2+)10
(第一マンガンイオン)
水素イオン(H+) 1
臭素イオン(Br-) 5
ヨウ素イオン(I-) 1
フッ素イオン(F-) 2
ヒ酸水素イオン(HAsO42-)1.3
(ヒドロヒ酸イオン)
メタ亜ヒ酸イオン(AsO2-) 1
総硫黄(S)[HS-+S2O32-+H2Sに1対応するもの]
メタホウ酸(HBO2) 5
メタケイ酸(H2SiO3) 50
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)340
重炭酸ソーダ20×10-10
ラドン(Rn) キュリー単位以上(5.5マッヘ単位以上)、ラヂウム塩(Raとして)
1×10-8mg以上 |
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